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2024年問題とは何だったのか──その根っこは、1990年にあった

どうも、タイガです。今回のお届け物は「業界史」の第1弾。この業界にいれば耳にタコができるほど聞いた「2024年問題」を、2026年の今だから言える「その後」まで含めて、一度きちんと整理してみます。

そして調べていくうちに、はっきり分かったことがあります。2024年問題の根っこは、実は俺がまだランドセルを背負っていた頃──1990年に埋まっていたんです。

まず「2024年問題」をおさらい

とらぼとらぼ
僕から整理しますね。2024年4月から働き方改革関連法がトラックドライバーにも適用され、時間外労働の上限が年960時間に規制されました。あわせて年間の拘束時間も3,516時間から3,400時間に短縮。何も対策しなければ、輸送力は2024年度に14.2%、2030年度には34.1%不足すると試算され、これが「物流の2024年問題」と呼ばれました。

ポイントは、それまで運送業は人手不足などを理由に上限規制が「免除」されていたこと。他の業界より遅れて、やっと「残業に上限がある普通の仕事」になったわけです。

根っこは1990年──「物流二法」という分岐点

じゃあ、なんでドライバーはそんなに長く働いていたのか。時計の針を1990年まで戻します。

1990年12月、「物流二法」という法律で運送業は大きく規制緩和されました。参入が免許制から許可制に変わり、運賃も認可制から届け出制に。バブル景気でトラックが足りなかった時代には、これが効きました。施行前に約4万社だった運送事業者は、約6万4千社まで増えたんです。

ところがバブルが崩壊する。荷物は減ったのに、会社は増えたまま。何が起きるかというと、過当競争です。運賃の値下げ合戦が始まり、そのしわ寄せは「賃金の低下」と「労働時間の増加」という形で、ドライバーに降りかかりました。

俺がこの業界に入った20年前は、まさにその真っ只中。「走れば走るだけ稼げる」と言えば聞こえはいいけど、裏を返せば「走り続けないと稼げない」給料体系だったんです。2024年問題は突然降ってきた話じゃなくて、30年かけて溜まったツケの清算だった。そう考えると腑に落ちます。

で、実際どうなったのか──2026年からの答え合わせ

規制から2年たった今、答え合わせをしましょう。

心配されていた「モノが運べなくなる物流崩壊」は、今のところ顕在化していません。ただしこれは問題が解決したわけじゃなくて、共同配送や配送回数の見直し、AI配車などの効率化の積み重ねで、なんとか緩和できているというのが実態です。AIの配車計画で熟練者よりも総走行距離を約10%以上削減できた、という実績も出ています。

一方で、新しい課題も見えてきました。ドライバーだけじゃなく、倉庫作業員や物流事務職の人手不足が深刻になってきている。そして2030年度に輸送力が34.1%不足するという試算は、まだ生きています。2024年問題は「終わった話」じゃなくて、「始まりの合図」だったんです。

タイガのひとこと

正直に言うと、規制が始まる前は俺も不安でした。走る時間が減れば、給料も減るんじゃないかって。実際、そういう痛みを経験した仲間もいます。

それでも俺は、この規制は必要だったと思っています。30年間、運賃競争のしわ寄せを体で受け止めてきたのがドライバーです。その働き方を「普通」に戻さない限り、若い人はこの業界に来ない。2024年問題の本当の宿題は「モノが運べるか」じゃなくて、「人がこの仕事を選んでくれるか」なんです。

今日もご安全に。

3人でひとこと

ちびトラちびトラ
1990年って、タイガさんは小学生だったんですね!
タイガタイガ
ああ、7歳だ。あのころ道路で見上げてたトラックの世界が、ちょうど大きく変わり始めてたんだな。
とらぼとらぼ
ふっふっふ、歴史を知る者だけが未来を語れる。名言が出ました。えっへん。
タイガタイガ
…お前の場合、歴史より先に謙虚さをインストールしような。

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